コタロー ~ある愛の記憶~

かりん

2009年08月03日 14:48

ムカデの話を書いて
思い出しました。

夫とまだ恋人同士だった頃

アパートの合鍵をもらって
とってもドキドキしました。

ある日 ごはんを作りに行くと

玄関のドアの上に大きな女郎蜘蛛が!

刺激しないように中へ入り彼に話すと

平然と「あの蜘蛛はコタローだよ。」

(オスとかメスとかわかるの?!)

蜘蛛は悪い虫を食べてくれるから殺さない

と いうのが彼の言い分。

自然に居ついた蜘蛛を飼ってると言うのです。



飼ってるコタローのことを悪く言って
嫌われるのもイヤなのでとりあえず黙認。


しばらくたって、天気がいいから布団を干そうと窓を開けると
なんとそこにも コタローの仲間が…

ぎゃお!

干せない…。

彼は見かねて、コタローより私を選んでくれました。

又のある木の枝を取ってきて コタローを巻きつけ
近くの野っぱらにはなしてくれたのでした。


達者で暮らせよ。コタロー…

なんて思ったかどうかは知りませんが

今でも あそこの野っぱらにはコタローの子孫が
暮らしているハズです。


地獄に落ちたら蜘蛛の糸を垂らしてくれるかも
しれません。






























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