新婚旅行の思い出４　オーロラ編

フィンランド　サーリセルカで
オーロラを見る最後のチャンスの日

夫がどうしてもすごい！これぞオーロラ！
というのを見たいと言うので
オーロラハンターツアーに申し込むことにしました。

無線か携帯電話？で連絡を取り合い
オーロラを車で追いかけるオーロラハンターがいるのです。
彼らはオーロラを見るベストスポットに連れて行って
くれます。

当然　何名か申し込めば赤の他人と一緒に
夜の何時間かを過ごすわけなのですが

別のホテルから乗り込んできたのは

なんと　犬ぞりで一緒になった
道化師のような変な帽子を被った
おっさん二人組だったのです。
今日はでっかいカメラも持っています。

目を疑いました…
オーロラはもうでない！なんて言ってたのに
自分たちはちゃっかり最後まであきらめないんだ～

私たち二人はいきなりがっかりでしたが
おっさんたちと見に行くしかありません。

フィンランド人のドライバー
（チンネンとかアホネンとかいう名前が多いですが）
ティムはこれまた男前でした。

短髪で茶色っぽい髪。グレーの瞳。黒っぽい服装が
整った顔を際立たせます。

無口ですが確実に仕事をこなす雰囲気です。

彼なら見せてくれるのでは？期待も高まります。

しばらく　車で走ると…

森の中の道です。上を見上げると

そこには

視界いっぱいのオーロラです！

なんて表現したらいいんでしょう？？

まさに宙のカーテンです。

緑や赤っぽい色いろんな色に変わります。

やった！

おっさん二人と私達は外へ出て走り回ってはしゃぎました！

これぞオーロラ！
見れてよかった…。

寒すぎてトイレにも行きたくなったし

さぁ！ホテルへ帰ろう…

ってあれ？車は違う方向へ進みます。

ドライバーティムの粋な計らいで
別の場所へも連れて行ってくれるようです。

ええ？！嬉しいけどトイレ…

言えません。
車の中には女性が私一人。新妻でしかも
男たちはオーロラでテンションが
上がりまくってます。トイレ行きたいから帰りたいなんて…。

凍った湖の上に車は到着。

うぅぅ！ぶるぶる
そんなこと聞いただけで漏れそうです。

夫とおっさんたちは　私のそんな気も知らず
凍った湖で立ちション。

「おおお！しょんべん凍るぞ～」なんて呑気に笑ってます。

ああ…できることなら私もしたい。

車の中ではティムと二人っきり。
元気のない私を心配してくれます。

「外には行かないの？大丈夫？みんなはしゃいでるね。
ほら　外の温度はマイナス１０度だよ。」

…優しいティム　しかもかっこいい。
あなたがもうちょっと不細工だったら

トイレ行かせてよ！
と言えたかも…

寒くて　ちょっとでもぶるったら漏れそうです。
新婚旅行でおしっこ漏らすなんて
そんなことがあってよくって？？
いやいや絶対よくないよくない。
早く着いて～

限界ギリギリです！！


ようやくホテルに着き
ティムがオーロラの絵葉書をくれました。

でも　絵葉書よりもこの日見たオーロラは美しかったです。

夫も大満足でした。

私も新婚旅行でおもらしせずにすんで
本当によかったです。

ティムありがとう…。
でも　ツアーに女性がいる場合はどこかでトイレ休憩してね。